プロフィール

tyoujiya

Author:tyoujiya
同人サークル「丁字屋残党」主幹です。

基本はなつかしモノ好き中年オタ。ゲームやらメガネっ娘やら特撮やら時代劇やら色々好きです。あと「スクールデイズ」好き。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

71:直木賞作家のウルトラマンメビウス

2010/01/11 (Mon) 20:14
昨年末に発売された、直木賞作家の朱川湊人が季刊小説誌「ジャーロ」に07年から09年に連載されていたのをまとめた小説「ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント」を読了したので感想などを――。

内容的には、テレビ版「メビウス」の世界に、オリジナルキャラクターである、異星人に父親を殺されたGAYS見習い隊員ハルザキカナタが存在するという設定で進むパラレルワールド的外伝と言えばいいだろうか。異星人を憎む狭量な若いエリートの視点から、仲良しグループ的であり、かつ異星人であるメビウスを無警戒に仲間として迎えているGAYSメンバーへの反意、そこから少しずつ空気に染まっていくあたりの描写が読みどころ。
とにかくミライくんやGAYSメンバーのキャラクターが的確につかまれていて、彼らなら斯くあらんという言動の描写によりその優しさとまっすぐさが文章から伝わってくるので、GAYSメンバーに少しずつ心を開き、憎んでいた異星人であるはずのミライに心を許していくカナタにも素直に感情移入できます。
とにかく読んでいると、朱川氏がGAYSメンバーやひいてはメビウスという作品をホントに好きなんだろうなってことが実に伝わってくるのです。

構成は朱川氏が「メビウス」のテレビシリーズで脚本を手掛けた「ひとりの楽園」「無敵のママ」「怪獣使いの遺産」の前後に一本ずつオリジナルエピソードを配した五本。既存の三本もカナタの視点から描いたテレビ版とはかなり異なる展開にしてよりはるかに深い内容になっています。て言うか、ぶっちゃけテレビ版のこの三本は正直ビミョーだったし…。


ただ、一昨年のメビウスオリジナルDVDに同性同名のハルザキカナタというキャラクターが登場(小説のカナタとは別人)し、しかもそっちのDVDのカナタが思い切り大根なものだから、本作を読んでいてもカナタの台詞とかが脳内で棒で再生されるのは困りもの(苦笑

また、ウルトラ知識を必要以上に書き込んでる辺り、痛い同人二次小説的というか・・・
もう1ページ目から・・・

「怪獣―昭和41年、東海弾丸道路第三工区に新生代第三紀ごろの原始哺乳類ゴメテウスが出現したのを皮切りに、既成の常識の枠に収まらない巨大生物がたびたび姿を現すようになった。」

――ですよ!
ホントにもう、別にそこまで書く必要ないことをどんどん書く!全編こんな調子!その行間から漏れ聞こえる「俺はこんなにウルトラが好きだぜぃ!ヒャッホー!!」という心の叫び!
うひゃー!

痛いっ!痛いよ!直木賞作家!! 

ただこうした痛さが読んでられねーよって方向に行かず、それもまた微笑ましいと感じられるのは、(自分が痛い同人二次創作を書いたり読んだりしてることもあるけど)やはり「メビウス」自体がそういう作品だからでしょう。
ぶっちゃけメビウスってアレ! テレビ版自体がエレキングを説明する時にわざわざ二代目の資料出させて「それは別個体です」とか言わせるそういうノリの作品だからさ!

しかし更にマンション「メゾン・ド・リトラリア」、コンビニ「ジュラン・ジュラン江戸川店」とかのネーミングセンスに至っては……

痛い!痛いよ!直木賞作家!! 

 うーん、ここまで行くと流石に…とも思わぬこともないが、直木賞作家がこういうことしてるってことがネタ小説っぽくてこれはこれでいいかなとか…(笑)

まあそんなわけで、作家としての力量を十分に持つ書き手の、ウルトラ、あるいはメビウスへの愛を過剰なまでに感じさせる本作。自分は実に楽しめました~♪


スポンサーサイト

テーマ : ウルトラシリーズ - ジャンル : テレビ・ラジオ


特撮コメント(0)トラックバック(0)|

≪前の記事 ささめきこと
≫次の記事 コミックマーケット77&年始の帰郷

コメント

コメントの投稿

名前
題名
メールアドレス
URL
コメント

パスワード
Secret
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

ブログ TOP