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同人サークル「丁字屋残党」主幹です。

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101:「ゴジラ」東宝特撮未発表資料アーカイヴ プロデューサー・田中友幸とその時代 (単行本)

2010/04/22 (Thu) 20:40
コレを買ってちまちま読んでます。
ゴジラ本
このところこういう特撮系の資料本とか全然買ってなかったんだけど、尼の紹介読んだだけで、興味深い資料が充実していそうでいささか高かったけど脊椎反射的に注文。

現在読み終えた第一章は、79年の「メカゴジラの逆襲」から84年の「ゴジラ」の間に、再び大人向けの作品としての復活を見据えて出された様々な企画、プロット、準備稿シナリオを掲載されていました。
で、これらは「メカゴジラの逆襲」以後全く新作が作られなかった…ゴジラは過去のものとして認識されていた当時を単なる十代の懐古的な一ファンとして過ごし、或いはリバイバルブームの中の復活の機運に半信半疑のまま盛り上がっていた(ゴジラ復活委員会の会誌とかも読んだなぁ)自分にとって、そうした時代に現場で示された様々な可能性を証言する資料としてやはり非常に興味深いものばかりでした。

光瀬龍、眉村卓、荒巻義雄らが参加した企画初期のプロットは、ゴジラとはかくあるべきとか主張するマニアの思い描くような正統派怪獣ものではなく、あくまでホントの一般人向けとしてなのか、方向性が伝奇SF寄りだったりメルヘンだったり。また、ゴジラの設定が宇宙人の作った人口生物とか、宇宙人イコール神の使いとかと、抽象的にSFっぽかったり、宗教めいたりして、〃大人向け〃イコール〃小難しいもの〃と勘違いしたようなイタさがあり、やはり迷走していたと言わざるを得ないです。ただ、まあこうなるかもしれなかったという可能性としては面白い読み物ではありました(まあこのまま制作されずによかったとは心底思うけど)

で、凄いのは、それらとは別に田中友幸氏がゴジラ復活の雛型にしようとした、「美女と液体人間」の原作者である海上日出男氏が「ゴジラの逆襲」のあとに書いたという

「ゴジラの花嫁?」なるシナリオ。
全裸の女性の姿をした巨大ロボット(アフロダイAみたいな女性フォルムのロボットということでなく、外見は人間そのままというのがミソ!)がゴジラやアンギラスと戦うとか、更にその巨大ロボ娘にゴジラが惚れるとか(他にも等身大ロボ娘とか首だけロボ娘とか、人魚なんかも出てくる)、もう当時の日本人の発想としてかなり異様というかぶっ飛んでいるというか、海上氏はこれを書いた2、3年後に亡くなられたそうだけど、死を間際に控えて、変なドーパミンでも放出されていたのかと疑ってしまう。

ゴジラの花嫁c
とりあえずそのイメージをちょっと絵にして見ましたが……ホントにこういう内容なんですよ。まだ怪獣映画が恐怖映画だった昭和30年代初頭に、こんなすっとんだ企画が公式で存在したことに、とにかくびっくりである。
 
しかし、ただすっとんでいるだけでなく、巨大な人間型ヒーロー対怪獣という図式がウルトラマンはもとより、「フランケンシュタイン対地底怪獣」さえはるかに先がけているし、笑ったり人真似をしたりする愛嬌あるゴジラの描写が昭和40年代辺りのゴジラをはるかに先どっていたりとか、細かいところでは、巨大な機械兵器(まあ外見は裸女なんだが…)に顎を裂かれるアンギラスといったシチュエーションが「ゴジラ対メカゴジラ」を彷彿とさせたり(まあ偶然なんだろうが)と、とにかくいろんな意味で時代を先取りしすぎるほどに先取りした企画として、なかなか興味深い。っていうか当時この企画が映像化されていたらゴジラ映画、いや怪獣映画の歴史は全く違ったものとなっていたことは間違いないでしょう。
とにかくコレが読めただけでこの本買った甲斐がありました♪

で、これを雛型に稿を重ねた企画「ゴジラの復活」には、執筆に必殺シリーズで多くの危機感溢れる傑作回を手掛けた村尾昭の名もある。その村尾シナリオも、巨大な吸血虫(この原形も「ゴジラの花嫁」からある)や超兵器の存在、ゴジラを三原山に誘導する作戦等、84年版「ゴジラ」のもととなっているのは間違いないが、溶岩流に飲まれながら尚瀕死で生き延びるゴジラ、そのゴジラへのへのとどめの核弾頭攻撃……しかし!……という展開が、三原山に身投げしてオシマイという完成作品と比べてもはるかにイイと感じられたりします。

そんなわけでこの本、この第一章だけでも、読み物としても資料としても自分的に非常にツボなのでした。

あと、当時時々話題に上っていた日米合作「ゴジラ対デビル」についての言及がなかったんだけど、やはり日米合作企画として記されている「ゴジラの怒り」がそれなのかな?

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テーマ : ゴジラシリーズ - ジャンル : 映画


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